加山興業株式会社
代表取締役 加山 順一郎
平成29年7月27日、弊社RPF工場で発生しました建物火災につき、お取引先様及び関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと改めて深くお詫び申し上げます。弊社では、消防当局及び機械設備メーカーと連携協議し原因究明及び再発防止策検討に取り組んでまいりました。このたび発生部位の特定し消防当局に火災発生に関する改善報告書が受理されました。弊社としての工場建物及び処理施設をより安全に使用すべく改修工事ならびに社内体制の見直しを行いましたので本件事故の原因と再発防止策ならびに操業再開予定についてご報告いたします。
記
火災の状況及び原因について
- 発生場所
- 当社RPF工場 (愛知県豊川市南千両)
工場内北側の破砕機に接続されたベルトコンベア西側付近 - 発生時刻
- 平成29年7月27日午後5時45分頃
- 鎮火
- 同日午後10時30分頃
- 発生原因
- 破砕機内部での破砕物及び金属片摩擦熱により火源となり、ベルトコンベアで運ばれ堆積した破砕物に引火し延焼
- 被災状況
- 工場内破砕施設、押出成形施設の配線焼失及びベルトコンベアのベルトの焼失、建物シャッター配線の焼失
改善箇所及び改善内容
- 工場建物改善・指定可燃物保管量の見直し
- 外壁の鉄骨下地のC型溝鋼材に埃等が堆積しにくいように不燃材にて内壁を設けることによる延焼の防止を図ります。
- 施設の増設により搬入出量も増加し、指定可燃物の貯蔵量が増えてきた為、貯蔵量変更届を提出し入出荷管理します。
- 未破砕物と破砕物との間に壁を設けて延焼の防止を図ります。
- 消火防災設備の改善
- 監視カメラを増設し、監視センターにて24時間監視し録画します。
- 現在、自主設置のスプリンクラーが設置してありますがその数の増設と大型移動式消火器を数ヶ所に設置します。
- 従来、火災報知器作動時のブザー及びランプのみでしたが、表示灯を工場各所・工場内部及び工場外部にも設置し、両者から監視できる体制に致します。
- 放射温度熱感知器を増設し、監視センターによる放射温度熱感知器反応時にパトライト、警報音で知らせると共に遠隔操作と手動にてスプリンクラーの自動・手動放水を行える様に改修を行います。
- 社内体制の強化
- 防火管理者を選任して防火管理者と安全衛生委員で消防計画を作成し、計画に基づいて防災訓練等を行います。
- 防災訓練は年4回、防災業者様指揮監督のもと行います。
- 搬入量と処理量の把握をより確実にし処理前廃棄物の滞留を削減します。
- 搬入物の異物混入(金属・ライター等)による発熱・出火を防ぐ為、圧縮ベールの搬入を停止(異物混入率が高く見つけにくい為)し、その他の搬入物についても異物混入を防ぐため、営業を通して取引先への呼び掛けと展開検査の強化を図り改善が見られない取引先は取引をお断りします。
- 高所作業車を新規に導入いたしました。今まで堆積を見逃していた場内高所の埃の清掃を実施します。
- 破砕機等機械器具の点検・改善
- 破砕機が油温高などにより停止した場合、破砕機の扉を開け内部に異常がないか確認し責任者の指示のもと稼働します。(点検表に記録)
- 現在、破砕機の刃物は約200時間ごとのメンテナンス(ローテーション・交換)を行っておりましたが、今後は始業前点検時に著しい磨耗状態・破損等を発見したら担当主任に報告し、速やかにメンテナンスを行います。(点検表に記録)
- 破砕機の負荷を掛け過ぎないように投入容量を抑え、ローター(回転軸)冷却等破砕機本体の発熱を抑える方法をメーカーと相談して対応していきます。
- 弊社の他工場にも同じものではありませんが破砕機がある為、本対策を全工場に展開します。
現在の状況
- 操業の再開について
- 平成29年9月25日より試運転開始します。
廃棄物の受入は10月2日(月)から再開させていただきます。
再稼動開始以降のお願いについて
- 危険物・金属類の混入を防ぐ為、ベール品の搬入をお断りさせていただきます。
- 土曜日はメンテナンス日としますので原則、搬入が出来ません。
- 設備の点検・メンテナンスに伴い、急な受入停止日をお願いする場合があります。
弊社と致しましては本件事故を真摯に受け止め、今後このような事故を起こさないよう再発防止に社員一丸となって決意を新たにしております。お客様にご不便なご協力をお願いすることもございますが、安全第一に廃棄物処理を継続する為とご理解いただき、変わらぬご愛顧のほど重ねてお願い致します。
以上
コメントを投稿するにはログインしてください。