AI画像認識技術を活用したロボット選別機の導入による高度リサイクル事業を開始

加山興業株式会社(本社:愛知県名古屋市熱田区南一番町15-5、代表取締役:加山順一郎)はこの度、愛知県の「令和6年度愛知県循環型社会形成推進事業費補助金」のうち先導的・独創的な技術又はシステムを有するリサイクル関係施設の整備に関する事業である「リサイクル関係施設整備事業」において、「AI画像認識技術を活用したロボット選別機の導入による高度リサイクル事業」というテーマで申請し、採択を受けました。

事業の概要

当社は循環型社会を廃棄物の中間処理業者として推進し、リサイクル率を向上させるために破砕選別施設、熱回収を伴う焼却施設、固形燃料RPF製造施設、銅ナゲット製造機、蛍光灯管再生プラント、太陽光パネルリサイクルプラント等を導入し、多品種・小ロットの廃棄物も積極的にリサイクルすることで廃棄物処理のワンストップサービスを行っており年間 65,000t の廃棄物を受け入れています。そのうち混合廃棄物は約20,000t で、全体の約3割を占めています。当社全体のリサイクル率でみると80%であるのに対して、混合廃棄物だけでみると約40%と相対的に低く混合廃棄物のリサイクルのテコ入れが必要であると考えました。

そのような中で、KAYAMAサステナビリティ戦略の重要課題の「適正処理・資源循環」において2030年リサイクル率90%以上の達成を目指しており、その対応に向けて意欲的な挑戦をするための足掛かりとして、愛知県の工作機械メーカーと弊社で混合廃棄物の発生から再生利用までの処理プロセスにおいて、排出段階、処理段階等における現状の課題について、株式会社FUJIと意見交換し、混合廃棄物の処理現場における処理対象物の特徴、品目ごとの機械選別の適用可能性について開発、運用について連携しながら進めていくこととなりました。

リサイクルするために高度な選別が必要である混合廃棄物に対して、AI画像認識にて多種多様な廃棄物を高精度に識別し、新開発の専用ロボットが対象物(木くずや廃プラスチック類等)を速く拾い出すことができます。これにより、本来リサイクルできるにもかかわらず埋め立てや焼却に回っていた廃棄物をリサイクルルートに回すことができます。この事業を通じて、SDGs目標12の「つくる責任つかう責任」のうち、SDGs12.5に明記されている「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。」への貢献を目指すとともに、当社のビジョンである「緑あふれるクリーンな日常を世界に」を体現化できるように邁進していきます。